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FURUSU-古巣家具 | 文化財の話
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先代の師匠

祖父である初代の師匠は磯嶋親方と言って、 当時は名工で名が通った職人だったそうです。 その親方の作品が、津山の元銀行に残っていて、 現在は重要文化財に指定されアートギャラリーとして見学ができるようになってます。 以前来た時は解放されてなく、門ごしから見るだけだったけど、 この度、津山に行く機会があったので、じっくり拝見してきました。 窓の外には木製の格子がはめていて、 面の角度が鋭角なこと、ずいぶんと尖らせて組んでます。 何という面からないけど、部材をつくるのも一苦労だし、 ぴったりに組んでいく作業は至難だったと思う。 貫といって横の部材がキレに貫通している。 枠と縦格子の接合部が見事、ぼぞ穴加工をどうしたのか? 開戸もおしゃれ。 ガラス枠の面とういうか装飾が目立つ。 内部にも、すごい技術の建具がいくつもあって、 豪華な格天井の中央には様式風な木組の装飾。 吹き抜けの壁面には、和洋折衷スタイルともいえそうな組子の欄間がはめられていてる。 100年前に建てられた建物で、当時はそうとう目立ったはず、 でも現在でもモダンな感じがする作品でした。 さすが名工、脱帽です。...

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昔スタイルの木製戸車

現在工事中の文化財の建具。 作られた年代の江戸時代後期仕様での制作です。 ここの建具を担当してもう5年目。 数多く、修繕していくうちに当時の建具屋のスタイルがだんだんと分かってきました。 今回は、新調なので1から作って行きます。 特徴的な作りをざっくり紹介します。 木製の戸車は調整が難しい。嵌めては削ってを繰り返し車輪部と軸部を整えていきます。 軸の制作、鉋で丸くしていきます。 軸の中心はぐすめに、建具枠の接合部になる箇所は固めに調整。 腰型面。 縦枠と横枠の接合部を立体にキレに見せる面ですが、結構脇役な技術。 でも、これ地味で難しい作業。 オンとなる横枠 メンとなる縦枠、どちらも接合部を45度に刻みます。 やっかいなのが、四方が上手くいくかは最後の組んだ時にしかわからない事。 一発勝負だから組むまでドキドキ。 枠に組み込む杉板は剣剥ぎといって、オンとメンとをそれぞれ作り剥ぎわせて一間の板にします。 組んでしまえば、この加工あまったく見えない。 機能的には板の伸縮に合わせた技法でよくできている。 見せる技術ではなく、機能的な技。 杉板を一間にして、横桟を打つために蟻をつけます。 吸いつけ桟といって、横から差し込めば板の反り止めになる工夫です。 最後に、ホゾに打ち込む楔を作ります。 材は本体の材よりも固い気を使います。 接着剤がなかった時代の技術。 組んだらこんな感じで、かなり丈夫になる。 パーツの加工が終わり組む前に、古色塗りをしておきます。 蟻桟を入れていきます。 楔を打ち込む瞬間、これを打ち込むともう外せない。 腰型の一部面、どうにかうまく行きました。 建付け時、戸車もスムーズに動いてくれて一安心。 作るたびに思うけど、これを手道具だけで作るなんて、すごすぎる。 ...

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組子の修復工事

文化財に登録されている邸宅からのお仕事。 130年前に作られて書院障子が破損しているため、修復工事です。 障子中心部の組子が割れている状態で、いつものように直せば、すぐに直るだろうと考えていました。 できるだけ当時の木材を使って直すのが文化財。 大きく破損していれば、それだけ接着面もふえるので、小さい破損を直すよりは以外と簡単なのですが、 今回は破損部がどれも小さい。おまけに組子の厚みは3mmと細くて弱い。 強度的に弱い箇所は小さな接ぎ木をすることにしました。 これのピースを一本一本破損具合に合わせて継いでいきます。 接着出来たらしばらく乾燥。 着色して、紙は貼った状態。同化していていい感じ。 文化財の修繕はいつも大変だけど、今回は想像をはるかに超えて難しかった。 予定の時間をオーバーするとは思っていたけど、想像以上に時間がかかった。手ごわすぎるぞ文化財工事。...

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松の絵

文化財補修も初めて5年目。 2年後の工期が、まじかになってきました。 今年の補修は母屋ではなく蔵や納屋の建具がほとんど。 その中で、松の絵が絵がかれた板戸がありました。 絵具はパサパサ、板もペラペラ。 慎重に昔釘を抜いていきます。 釘を抜くだけでも、かなりの時間が必要。 毎度、補修の仕事は大変です。 ...

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昔建具を作る

300年前の民家の建具の制作です。 当時の作り方で、制作しないといけません、これがほんと大変。 通常使う機械はあまり使えなく、手加工が主になります。 決まり事が多く、とにかく当時と同じ物を当時と同じ工法で作らなければならない。 上の画像は通しホゾにクサビを打つために小穴加工したもの。 一般住宅建具では使うことは全くない工法。接着剤が発達しているので使う必要性がないのです。 たとえ時間をかけて作った工法が、作ってしまえば誰も気が付かない場所でもNG。 きれいで丈夫な物を作るのではく、あくまで当時の再現なのです。 組む前には、ホゾの中を塗装。これは、空いた時に目立たないようにするため。 文化財の仕事をしていると、機械の便利さを実感します。 ...

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江戸時代の格子戸 修復

文化財に指定されいる建物の格子戸。 今から300年ほど前に作られたもので、年期の入れようがすごい。 第一印象は「これ直すの?本当に直るの?」 要となるホゾはちぎれていたり、ユルユルな状態。 なので少し揺さぶると建具がグラグラと動く、踊りだす感じ。 文化財の修復は「可能な限り元の形を残す」が鉄則。 部材一つとっても傷んでるところとそうでない箇所があり、使える箇所があればそこを残した状態にするので パーツ一つ一つを継加工するのがほんと大変。 まずは、本体を分解してパーツに分けます。壊れないようにそっと。 パーツに分けたら、傷んでるところを新しい材に継いでいきます。 色んな継ぎ方になったので、紹介します。 痛み具合や、荷重の負荷によって継ぐ型を工夫して作ります。 一つのパーツに2か所継ぐこともあります。 組み直すまでのパーツ修繕までが長い。 江戸時代に職人さんの仕事に触れられるので、為になることも多く、 昔の人の技術の高さは、ほんとすごい、脱帽です。  ...

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文化財の修復工事

文化財の仕事がいよいよスタート。 これまで、何度か文化財に認定された仕事はこなしてきてが、 今回はこれまでとは、ちょっとスケールが違う。 全修復という形で、解体後に、再度すべて修復して立て直すというもの。 江戸時代に建てられた民家で、建具の枚数がかなりある。 完成までは、数年先。期間を分けて少しずつ修復していきます。 文化財は普段の作るとは違って、新しくするのではなく 元の物を忠実に作り直して残すという作業になるから、かなり時間がかかる。 長い道のりが、いよいよ始まった。 先ずは、土戸(蔵によく使われている開戸)の修繕から。 土が取れた骨組の状態。 グスグスで、強度がない。分解して強度を持たせます。 木舞と縄を取っていきます。 取るにも一苦労、使える木舞や縄は保管して、再度使用せよとのこと。 土を塗るから骨組は見えない。けど、文化財は元の形を残す仕事。 見えないからと言って妥協は駄目なんです、元の作り同じに。 次に分解、ホゾが切れないように注意。 この時に出た釘も残して、使えるものは再度使い回します。 組みなおす時に、元の位置が分かるようにマスキングテープで印、 こうしておかないと、元の形が再現できなくなります。 材木が腐って強度が保てない箇所は継木します。 一か所継木するだけで、あっという間に時間が過ぎてしまう。 新品ならすぐに完成してるのに、なんて気持ちがめげそうになりながらも、 確実に一歩一歩と進んでいきます。ホゾはもちろんオリジナルと同じ地獄ホゾで。 負荷がかかる箇所や、材木の状態などみて、継木の加工方法を それぞれ工夫して直していきます。上の画像は蟻継。 部材を修復して組み立てです。よしよし、強度があるぞ。 次に左官屋さんにバトンタッチ、土を塗る工程に進みます。 今回は7枚の土戸修復ですが、かなりの時間を費やしてしまった。 まだ慣れたない作業、でも経験を積めばもっと早くできるようになる。 大変な仕事だけど、やりがいはすごいある。 数年先の完成まで、頑張ります。...

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